独学で3Dモデラーになるまでにやったこと|Blender初心者から仕事につながるまで
私は現在、在宅で3Dキャラクターモデル制作の仕事をしています。
主にVTuberさん向けの、VRM形式のちび3Dモデルを制作していますが、最初から3Dモデラーだったわけではありません。
もともとはイラストやLive2D制作などをしていて、Blenderを本格的に始めたときは、ほぼ初心者の状態でした。
それでも、少しずつ作品を作り、SNSに投稿し、今では個人VTuberさんから3Dモデル制作のご依頼をいただけるようになりました。
この記事では、私が独学でBlenderを学び、3Dモデラーとして仕事につながるまでにやったことを、実体験ベースで紹介します。
「3Dに興味はあるけれど、何から始めればいいかわからない」
「Blender初心者でも仕事につながる可能性はあるの?」
「イラスト経験を3Dに活かせるのか知りたい」
そんな方の参考になればうれしいです。
独学で3Dモデラーを目指したきっかけ
私が3Dに興味を持ったのは、在宅で続けられるクリエイター系の仕事として、今後の可能性を感じたからです。
それまでは、イラストやLive2D制作などもしていました。
ただ、続けていく中で、もっと自分の得意なことを活かしながら、差別化できる仕事を作れないかなと考えるようになりました。
その中で出会ったのが、Blenderを使った3Dモデル制作です。
3Dモデル制作は難しそうなイメージがありましたが、VTuberさん向けのモデルや、VRM形式のモデルを見ているうちに、
「自分でも、かわいいちびキャラの3Dモデルを作れたら面白そう」
と思うようになりました。
もちろん、最初から仕事にできる自信があったわけではありません。
でも、イラストで培ったキャラクターの見せ方や、デフォルメの感覚を3Dに活かせるかもしれない。
そう思ったことが、3Dモデラーを目指すきっかけになりました。


まず決めたのは「どんな3Dモデルを作る人になるか」
3Dの仕事をしたいと思ったとき、私が最初にやったのは、Blenderの操作を覚えることではありませんでした。
まず考えたのは、自分はどんな3Dモデルを作る人になりたいのかという方向性です。
3Dモデルといっても、リアル寄りのモデル、等身高めのキャラクター、ゲーム用モデル、VTuber向けモデルなど、いろいろなジャンルがあります。
その中で私は、最初から「ちびキャラ」「デフォルメキャラクター」に絞ることにしました。
理由は、イラストレーターとして活動していた頃に、ちびキャラのお仕事を受けていたからです。
もともと、ちびキャラを描くことが好きでした。
小さくて、丸くて、かわいくて、見た人がぱっと笑顔になるようなデフォルメキャラクター。
そういうキャラクターを描くのが好きだったので、3Dでもその方向性を活かしたいと思いました。
また、自分でデザインしたちびキャラを3D化できれば、他の3Dモデラーさんとの差別化にもなるのではないかと考えました。
「3Dができる人」ではなく、
「かわいいちびキャラを3Dにできる人」になる。
最初にそう決めたことは、今思うとかなり大きかったです。
Blenderを始める前に方向性を決めていたからこそ、途中で迷いすぎずに進めたのだと思います。
Blenderは、作りたいモデルを作りながら覚えた
Blenderについては、最初に基本操作を一通り勉強してから始めたわけではありません。
私の場合は、YouTubeでVTuber向けのキャラクターモデリング講座を見つけて、その講座を見ながら実際に手を動かして覚えていきました。
ただし、講座用に用意されているキャラクターをそのまま作ったわけではありません。
最初から、自分が作りたいモデルのキャラクターデザインを考えました。
そして、カラーラフを自分で描き、そのイラストをもとに3Dモデルを作る形で進めていきました。
今思うと、勉強というよりかなり実践寄りだったと思います。
「まず基礎を全部覚えてから作る」というより、
- 作りたいものを決める
- 必要な操作を調べる
- 実際に作りながら覚える
- 分からないところはその都度調べる
という流れでした。
もちろん、最初は分からないことだらけです。
画面の見方も、操作も、用語も、思うようにいかないことばかりでした。
でも、自分の中に「このキャラクターを3Dにしたい」という完成形があったので、分からないことがあっても調べながら進めることができました。
Blenderは機能が多いので、最初から全部を覚えようとすると大変です。
私の場合は、作りたいものを決めて、そのために必要なことを少しずつ覚えていく方法が合っていました。


最初からファンアートとして作った理由
最初に作ったモデルは、完全なオリジナルキャラクターではありません。
好きなVTuberさんのファンアートとして、ちびキャラをデザインして制作しました。
VTuber界隈には、ファンアート文化があります。
イラストや動画、切り抜き、手作り作品など、いろいろな形で応援作品を投稿している方がいます。
私もその流れで、好きなVTuberさんを自分なりのちびキャラとしてデザインし、3Dモデルとして制作しました。
イラストではなく、3Dモデルという形のファンアートです。
自分が好きなキャラクターだったので、制作していて楽しかったです。
「この子をちびキャラにしたら、どんなバランスがかわいいかな」
「髪型や衣装の特徴を、デフォルメでどう表現しようかな」
「3Dになったときに、正面から見ても横から見てもかわいく見えるかな」
そんなことを考えながら作っていきました。
ちびキャラは、ただ頭身を低くすればかわいくなるわけではありません。
目の位置、顔の丸さ、手足の短さ、衣装の省略具合など、少しのバランスで印象が変わります。
その感覚は、イラストでちびキャラを描いていた経験がかなり役立ちました。
ただし、ファンアートを作る場合は、それぞれの公式ガイドラインやルールを確認することも大切です。
二次創作はジャンルや相手によってルールが違うので、投稿前に確認しておくと安心です。
SNSに投稿した作品が、仕事につながっていった
完成した作品は、Xに投稿しました。
最初から「これで仕事を取ろう」と強く考えていたというより、まずは好きなVTuberさんを自分の3Dで作ってみたい、という気持ちが大きかったです。
その後も、何人かのVTuberさんのファンアートとして、ちび3Dモデルを制作して投稿していきました。
そうして作品を投稿していく中で、あるVTuberさんに作品を気に入っていただき、実際に使っていただける機会がありました。
そこから少しずつ認知してもらえるようになり、3Dモデル制作のご依頼をいただくようになりました。
ありがたいことに、その後も依頼が途切れず、今の在宅3Dモデラーとしての仕事につながっています。
もちろん、ファンアートを作れば必ず仕事になるわけではありません。
SNSに投稿したからといって、すぐに依頼が来るとも限りません。
でも、完成した作品を人に見える場所に置いておくことで、誰かに見てもらえる可能性は生まれます。
私の場合は、好きなVTuberさんのファンアートとして作ったちび3Dモデルがきっかけで、少しずつ仕事につながっていきました。
「自分はこういうものを作れます」と、完成品で見せること。
これは、独学で仕事を目指すうえでとても大切だったと思います。

独学で3Dモデラーを目指す人に伝えたいこと
ここまで、私が独学で3Dモデラーになるまでにやったことを書いてきました。
私のやり方は、最初からきれいに勉強計画を立てて進めたわけではありません。
むしろ、作りたいものを決めて、実際に作りながら覚えていったタイプです。
その経験から、独学で3Dモデラーを目指す人に伝えたいことをまとめます。
最初に方向性を決めると迷いにくい
3Dモデル制作は、できることがとても多いです。
だからこそ、最初に「自分は何を作る人になりたいのか」を考えておくと、学ぶことを絞りやすくなります。
私の場合は、ちびキャラに絞りました。
等身の高いモデルではなく、かわいいデフォルメキャラクターに特化する。
そう決めたことで、デザインも制作も発信も、一つの方向にまとめやすくなりました。
全部覚えてから始めなくてもいい
Blenderは多機能なので、最初から全部を覚えようとすると大変です。
私も、基本操作を完璧に覚えてから始めたわけではありません。
作りたいモデルがあり、そのために必要な操作を調べながら覚えていきました。
もちろん、基礎を学ぶことも大切です。
でも、初心者のうちは「全部分かってから作る」より、「作りながら必要なことを覚える」ほうが続けやすい場合もあります。
自分の得意を掛け合わせると差別化しやすい
私の場合は、イラスト経験とちびキャラ制作の経験が3Dに活きました。
キャラクターのかわいさ、デフォルメのバランス、色の組み合わせ、表情の作り方。
そういった部分は、イラストを描いていたからこそ考えやすかったと思います。
3Dモデラーを目指すとき、3Dの技術だけで勝負しようとすると大変です。
でも、自分がこれまでやってきたことと掛け合わせると、自分だけの強みが見つかりやすくなります。
イラスト、デザイン、Live2D、動画、SNS発信、推し活、ゲーム制作。
何かしらの経験が、3D制作に活きることもあります。


完成品を作って見せることが大事
独学で学んでいると、つい「もっと勉強してから」「もっと上手くなってから」と思ってしまいます。
でも、仕事につなげたいなら、完成品を作って見せることも大切です。
途中で止まっている作品より、完成している作品のほうが、人に伝わりやすいです。
完璧でなくても、今の自分が作れるものを形にする。
そして、それをSNSやポートフォリオなど、人に見える場所に置いておく。
その積み重ねが、次の機会につながることもあります。
すぐ仕事にならなくても、作品作りは積み重なる
SNSに投稿しても、すぐに反応があるとは限りません。
時間をかけて作った作品でも、思ったより見てもらえないこともあります。
でも、作った作品は無駄にはなりません。
自分の練習にもなりますし、ポートフォリオにもなります。
あとから見つけてもらえることもあります。
私自身も、最初から仕事がどんどん来たわけではありません。
作品を作って、投稿して、見てもらう機会を増やしていく中で、少しずつ今の仕事につながっていきました。

まとめ|独学でも、自分の得意を活かせば仕事につながる可能性はある
私は、最初から3Dができたわけではありません。
Blenderを始めたときは初心者でしたし、分からないこともたくさんありました。
でも、3Dの仕事をしたいと思ったときに、まず「ちびキャラに特化する」と方向性を決めました。
そして、YouTubeの講座を見ながら、自分が作りたいモデルを実際に作り、分からないことを調べながら覚えていきました。
最初は、好きなVTuberさんのファンアートとして制作し、完成した作品をXに投稿しました。
その作品をきっかけに見てもらえる機会が増え、少しずつ3Dモデル制作のご依頼につながっていきました。
独学で3Dモデラーを目指す道は、簡単なことばかりではありません。
でも、自分の得意なことを活かしながら、作品を完成させて見せていくことで、仕事につながる可能性はあります。
これからBlenderを始めたい方や、3Dモデラーを目指してみたい方は、まずは「自分が作りたいもの」を決めて、小さく一つ完成させてみるのがおすすめです。
その一つの作品が、次のきっかけになるかもしれません。

