在宅フリーランスの料金表を作ってよかったこと|依頼前のやり取りがラクになった話
私は現在、在宅で3Dキャラクターモデル制作の仕事をしています。
主に制作しているのは、海外VTuberさん向けのVRM形式のちび3Dモデルです。
フリーランスで仕事をしていると、料金をどう見せるかは悩みやすい部分だと思います。
「料金表は出した方がいいの?」
「毎回見積もりにした方がいい?」
「金額を公開すると依頼が減る?」
「安く見られたりしない?」
と迷う方もいるかもしれません。
私の場合は、料金表を作っておいてよかったと感じています。
もちろん、すべての仕事で料金表を出すのが正解というわけではありません。
制作内容によって金額が大きく変わる仕事では、あえて料金表を出していない方も多いと思います。
ただ、私の場合はテンプレート体型をもとにした3Dモデル制作をしているので、ある程度メニュー化しやすい仕事です。
そのため、料金表を出しておくことで、依頼前のやり取りや見積もりがかなりラクになりました。
この記事では、在宅フリーランスの私が料金表を作ってよかったことを、実体験ベースでまとめます。
私の場合はテンプレート体型だから料金表を出しやすい
私が料金表を出している理由のひとつは、制作内容をある程度メニュー化できるからです。
私の場合、毎回ゼロから体型を作るのではなく、あらかじめ用意しているテンプレート体型をもとに制作しています。
現在は、主に3種類の体型があります。
- 2.5頭身
- 2頭身
- 1.5頭身
それぞれモデルの雰囲気やサイズ感が違うので、クライアントさんはサンプルや料金表を見て、希望するタイプを選んでくれます。
体型や基本仕様がある程度決まっているため、制作内容を料金表として出しやすいです。
もちろん、髪型や衣装、小物、差分などによって作業量は変わります。
そのため、料金表の金額がすべての案件にそのまま当てはまるわけではありません。
でも、基本料金があることで、依頼前におおよその金額をイメージしてもらいやすくなります。
料金表を出さない方が合う仕事もある
料金表を作ってよかったと感じていますが、だからといって「フリーランスなら絶対に料金表を出すべき」とは思っていません。
仕事内容によっては、料金表を出しにくい場合もあります。
たとえば、案件ごとに作業内容が大きく変わる仕事や、毎回まったく違う仕様になる仕事では、固定料金を出しにくいと思います。
同じ「3Dモデル制作」でも、
- デザインの複雑さ
- 作る範囲
- 差分の有無
- 小物の量
- 商用利用の範囲
- 企業案件か個人案件か
- 納期の条件
などによって、金額が大きく変わることがあります。
そういう場合は、料金表を出さずに毎回見積もりにする方が自然なこともあります。
なので、料金表を出すかどうかは、自分の仕事内容やサービスの形によって変わると思います。
私の場合は、テンプレート体型を使ったちび3Dモデル制作という形にしているので、料金表との相性がよかったです。
依頼前に金額の目安が伝わる
料金表を作ってよかったことのひとつは、依頼前に金額の目安が伝わることです。
フリーランスの仕事では、金額が分からないと依頼する側も不安になりやすいと思います。
「いくらくらいかかるんだろう?」
「予算内で頼めるかな?」
「問い合わせたら高すぎて断りにくくならないかな?」
と感じる方もいるかもしれません。
料金表があると、クライアントさんは依頼前にある程度の金額を確認できます。
私の場合も、料金表を見たうえで問い合わせてくれる方が多いです。
そのため、最初のやり取りから、
「このモデルタイプを希望しています」
「このオプションを追加できますか?」
「この内容だと追加料金になりますか?」
という形で話が進みやすくなります。
金額の目安があることで、お互いに話を始めやすくなると感じています。

毎回ゼロから見積もる負担が減る
料金表があると、自分自身の見積もり負担も減ります。
毎回まったくゼロから金額を考えるのは、意外と大変です。
「この内容はいくらにしよう」
「前の案件と比べてどのくらい作業量が違うかな」
「安すぎないかな、高すぎないかな」
と毎回考えていると、かなり時間を使います。
もちろん、案件ごとに確認は必要です。
でも、基本料金が決まっていると、見積もりの土台があります。
私の場合は、まず料金表を基準にして、追加衣装や差分、小物などがある場合に追加料金を考える形です。
最初に基準があるだけで、見積もりの迷いがかなり減ります。
フリーランスは、制作以外にもやることがたくさんあります。
問い合わせ対応や見積もりの時間を減らせることは、仕事を続けるうえで大きいと感じています。
クライアントさんも依頼しやすくなる
料金表は、作る側だけでなく、依頼する側にとっても分かりやすいものだと思います。
金額がまったく分からない状態だと、問い合わせるハードルが上がることがあります。
でも、料金表があると、
「このくらいの予算で依頼できそう」
「このタイプならお願いできそう」
「オプションをつけると金額が上がるんだな」
と事前に判断しやすくなります。
特に海外クライアントさんの場合、やり取りは英語になることもあります。
細かい説明を毎回DMだけで行うより、料金表として見える形にしておく方が伝わりやすいです。
私の場合は、WebサイトやVGenなどで制作メニューや料金を見てもらえるようにしています。
仕事用サイトを作って、料金表や制作メニューをまとめておいてよかったことは、こちらの記事でも詳しく書いています。

依頼前に情報を確認してもらえることで、最初のやり取りもスムーズになりやすいです。

追加料金の相談もしやすい
料金表があると、追加料金の相談もしやすくなります。
3Dモデル制作では、基本料金だけでは収まらないこともあります。
たとえば、
- 衣装差分を追加したい
- 別衣装も作りたい
- 小物を追加したい
- 表情や機能を追加したい
- 通常より複雑なデザインになっている
といった場合です。
料金表がないと、追加料金の説明が少ししづらくなることがあります。
でも、基本料金があると、
「基本料金にはここまで含まれています」
「この内容は追加作業になるため、追加料金が必要です」
と説明しやすくなります。
クライアントさんにとっても、どこから追加料金になるのか分かりやすい方が安心だと思います。
料金表は、ただ金額を見せるだけでなく、制作範囲を分かりやすくする役割もあると感じています。
自分のサービス内容を整理できる
料金表を作ることで、自分のサービス内容も整理しやすくなりました。
料金表を作るには、
- どんなモデルを作るのか
- どこまで基本料金に含めるのか
- どこから追加料金にするのか
- どんなオプションを用意するのか
- 修正範囲をどうするのか
を考える必要があります。
これは少し大変ですが、仕事として続けるうえではかなり大切です。
なんとなく依頼を受けていると、案件ごとに条件がバラバラになりやすいです。
でも、料金表を作ることで、自分が提供しているサービスの形が見えてきます。
私の場合も、体型タイプやオプション、制作範囲を整理することで、クライアントさんに説明しやすくなりました。
料金表は、相手に見せるためだけでなく、自分の仕事を整理するためにも役立っています。

安売りを防ぎやすくなる
料金表を作っておくと、安売りを防ぎやすくなるとも感じています。
フリーランスで仕事をしていると、毎回その場で金額を考えることがあります。
そのときに、自信がなかったり、相手に遠慮してしまったりすると、つい安めに言ってしまうこともあるかもしれません。
でも、料金表があると、自分の中で基準ができます。
「この内容ならこの金額」
「ここから先は追加料金」
というラインを決めておけます。
もちろん、料金は仕事内容や実績、作業量によって変わります。
でも、自分の基準がないまま毎回決めるより、料金表がある方がぶれにくいです。
特に、制作時間が長くなりやすい仕事では、安く受けすぎると続けるのが苦しくなります。
料金表を作ることは、自分の仕事を守ることにもつながると感じています。
料金表があると断りやすいこともある
料金表を出しておくと、合わない依頼を無理に受けなくて済むこともあります。
依頼前に金額を確認してもらえるので、予算が合わない方は問い合わせ前に判断できます。
もちろん、それで依頼が減ることもあるかもしれません。
でも、最初から予算が大きく合わない場合、後からお互いに困ることもあります。
料金を聞いてから断るのも、依頼する側にとって気まずいかもしれません。
料金表があれば、事前に判断してもらいやすいです。
私としても、最初からある程度条件を分かったうえで問い合わせてもらえる方が、やり取りしやすいです。
料金表は、依頼を増やすためだけではなく、無理なやり取りを減らすためにも役立っていると思います。
料金表はあとから見直してもいい
料金表を作ると、「一度決めたらずっと変えられない」と思うかもしれません。
でも、実際にはあとから見直してもいいと思っています。
仕事を続けていくと、
- 思ったより作業時間がかかる
- 追加対応が多い
- 需要が変わる
- 自分のスキルや実績が増える
- 生活や作業時間の事情が変わる
ということがあります。
そのたびに、料金表を見直すことは自然なことだと思います。
私も、制作内容や需要を見ながら、料金やメニューを調整していく必要があると感じています。
最初から完璧な料金表を作ろうとすると難しいです。
まずは自分のサービス内容を整理し、必要に応じて見直していく形でいいと思います。
料金表は、一度作って終わりではなく、仕事の形に合わせて育てていくものだと感じています。

まとめ|料金表は依頼前の安心材料になる
在宅フリーランスの私が、料金表を作ってよかったことをまとめました。
私の場合は、テンプレート体型をもとにしたちび3Dモデル制作をしているため、料金表を出しやすい仕事の形でした。
料金表があることで、クライアントさんは依頼前に金額の目安を確認できます。
私自身も、毎回ゼロから見積もる負担が減り、追加料金の説明もしやすくなりました。
また、料金表を作ることで、自分のサービス内容や制作範囲も整理しやすくなります。
もちろん、すべてのフリーランスが料金表を出すべきというわけではありません。
仕事内容によって金額が大きく変わる場合は、毎回見積もりの方が合っていることもあります。
でも、ある程度メニュー化できる仕事なら、料金表を作ることで依頼前のやり取りがかなりラクになると思います。
料金表は、クライアントさんにとっても、制作者にとっても安心材料になります。
在宅フリーランスとして依頼を受けている方は、自分の仕事に合う形で料金表を作るかどうか考えてみるのも良いと思います。

